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2022年12月01日~第一回衛生通信~ 免疫について ≪冬のウイルスに負けない体づくりを≫

12月、寒い冬の到来です。

衛生管理課では、毎月一回、衛生講習会を行っていますが、今月のテーマは “冬に流行する感染予防対策について” です。

感染予防対策として、手洗いの実施、健康状態の維持、人混みを避ける、適度な湿度を保つ、また免疫力を高めることが大切になってきます。

今回は免疫について一緒に学習し、意識して日常に取り入れていきましょう。

★免疫力とは

『疫(病気)を免れる力』のことです。免疫は、一度病気になったら、掛からない、あるいは、抵抗ができる生体反応です。

インフルエンザのウイルスや病原菌などの体にとっての異物が体内に侵入すると、体の免疫システムが動き、侵入してきた異物から体を守ってくれます。

さらに、体内で発生したがん細胞などにも対応します。

つまり、免疫力が無くなると、がんやインフルエンザなどの様々な病気にかかりやすくなってしまうということです。

まとめると、

外から侵入した細菌やウイルスを常に監視し、撃退する『自己防衛システム』のことであり、大体、年齢と共に(20歳を超えると)免疫力は落ちていきます。

 

★免疫力が下がると

ウイルス、感染症に発病したり、疲労を感じやすく、女性の方は大敵!!肌が荒れやすくなります。

また、アレルギー症状(花粉症・アトピー性皮膚炎など)をひきおこしやすくなります。

 

★免疫力に重要な腸

近年、免疫力を高めるために “腸が重要な働きをしている” ことが明らかになっており、世界中の研究者の注目を集めています。

腸は口から食べた食べ物を消化・吸収する場所ですが、外界から体内に入ってきた食品と共にウイルスや病原菌が侵入してくるリスクが高い場所でもあります。

そのため、腸の壁の内側には、免疫をつかさどる免疫細胞が集中しており、体全体の免疫細胞の7割が腸に集まっています。

そのため、免疫力を高めるためには、腸の状態を良くすることが、重要なポイントになります。

 

★免疫力を高める栄養素

腸を活発にしてくれるのは、ヨーグルトなどの発酵食品、食物繊維、オリゴ糖であり、腸内細菌を改善し、免疫力を高めてくれます。

免疫細胞そのものを活性化させるために必要な栄養素はたんぱく質です。

豆腐、肉、乳類などの良質のたんぱく質を摂取することで、免疫細胞の働きを良くしてくれます。

ビタミンAやビタミンEなどのビタミン類、亜鉛やセレン、銅、マンガンなどのミネラル類、コレステロールなども、免疫細胞の強化には必須の栄養素です。

さらに、ワインやコーヒーに多く含まれるポリフェノール類、イワシやアジなどの青魚に多く含まれるǹ-3系多価不飽和脂肪酸、抗酸化作用のあるビタミンE、体の中でビタミンAに変わるℬカロテンなども免疫力を高める効果が期待できます。

さまざまな成分が免疫力を高めるために効果があることはわかりましたが、腸内の環境も免疫細胞の働きも、人によって大きく異なります。

ある特定の食品を食べれば、免疫力が高まるというわけではありません。また、ある人に効果があるからと言って、別の人にも効果があるとは、かぎりません。

免疫力を高める効果のある栄養素を意識しながら、バランスよく食べることが一番です。

 

★免疫力を高める食品・食事

  

★きのこ

きのこには腸の働きを良くする食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれていますので、免疫力を高めるためにはおすすめの食材です。

★発酵食品

腸にはたくさんの腸内細菌が生息しています。乳酸菌や、ビヒィズス菌などの善玉菌が増えると、腸の働きがよくなり、反対に悪玉菌が増えてしまうと腸内の環境が悪くなります。

納豆、みそ、しょうゆ、漬物、ヨーグルトなどの発酵食品には乳酸菌や納豆菌などの善玉菌が多く含まれており、腸内の善玉菌を増やす効果があります。

いかがでしたか。

毎日の食生活で意識して、免疫を高める食事を摂ってくださいね。

また、食事だけでなく、運動で体を動かすことや、ストレスをためず十分に休むことも大事です。

衛生管理課